転んでもただでは起きず、話のネタに

2023.10.25

 今月9日の日曜日に、高岡の海沿いの温泉旅館「磯はなび」で、大本山国泰寺派管長猊下(げいか)大道老子の澤管長の「喜寿祝賀会」が開かれ、私も数え年で喜寿ということで招待されて出かけましたが、額と頭には大きなバンドエイドを貼っていました。

   

 私が澤管長とお会いするのは3回目で、1回目は、私が朝乃山富山後援会の副会長を務めていると知った私の高校同期生のN君が、朝乃山が小さい時からよく訪れ好物の鶏のから揚げを食べていた呉羽の「丸忠」に澤管長が来られると案内してくれたので出かけたところ、澤管長の向かいに席がとってあり、酒を酌み交わしたのが最初の出会いでした。その縁でN君が澤管長の「喜寿祝賀会」に声をかけてくれたのです。

   

 2回目は、相撲は「心技体」と言うが朝乃山は技と体は立派だが心が弱いということで、朝乃山のお母さんが氷見の生まれで国泰寺の門徒であることから、N君の勧めで、朝乃山に9月29日に国泰寺で座禅を組むことになりました。9月上旬の朝乃山富山後援会の役員会の席にわざわざ澤管長が見えられ、役員に色紙を頂きました。

   

 そして3回目が澤管長の「喜寿祝賀会」でした。祝賀会では最初に参加者から喜寿の男女7、8人がステージに上がらせられました。そして司会者が開会の辞で「ここ磯はなびは、朝乃山のお母さんが生まれた氷見市にも近く・・・」と言っていたことが伏線であったようで、朝乃山後援会副会長の林さんに乾杯の音頭を取ってもらいますとアナウンスされました。N君からは乾杯の挨拶をしてほしいと事前に頼まれていましたので、ここは相撲の「心技体」と私の怪我をネタに挨拶しようと準備し、次のように話しました。

   

 「ただ今護国神社の宮司さんが、国泰寺と合流との関係を話されましたが、まず朝乃山富山後援会副会長の私とご老子の関係をお話しします。(中略)「相撲では心技体と言いますが、会社の経営者の私にとって、心とは経営理念、技とは最先端の機械やコンピュータシステムの導入、そして体は私自身の体力になろうかと思います。心と技はまだまだ若い社員に負けないのですが、体の方は衰え背中も曲がっています。一昨日の夕方、雨の中を犬の散歩をしていて脚がもたつき隣家のブロック塀に頭から激しく当たって頭頂部と額を怪我しました。こうして絆創膏を貼っています。一方朝乃山は右4つの型という技術や体力はありますが、心、精神力が弱いので、Nさんの勧めもあって9月場所の後、国泰寺で座禅を組ませました。11月の9月場所は期待できると思います。

ご老子には心技体ともご立派ですが、私と同じ77歳。どうかお体にはご留意され、これからも我々をご指導いただきますようお願いいたします。」

   

  

 何事も準備が大切です。今回のスピーチにおいても、転んで怪我したことをネタに話を組み立てました。皆さんもスピーチする時は、事前に準備をしましょう。