逆転の発想

2021.06.25

 私は毎朝犬の散歩をしながらNHKラジオ第一(R1)をイヤホーンで聞いていますが、先日、東京都調布市での新型コロナウイルスワクチンの集団接種のニュースを聞いてびっくりしました。  


 高齢者が集団接種をするときに、本人が各ブースへ動くのではなく、その場で接種から副反応確認まで行うことで、それまでの1日50人から4倍以上の人に接種ができるようになったというものです。帰宅してから、詳細を確認しようとネットで検索したところ、以下の記事を見つけました。


 「高齢者(被接種者)が、受付、予診、接種、経過観察(副反応確認)をするにあたり、高齢者が各スペース(ブース)へ動くのではなく、接種する医師に動いていただくことで、その場で接種から副反応確認まで可能となり、安全・安心な接種体制を構築することはもとより、効率的な接種が可能となる」と記されていて、図解もされていました。ポイントは「被接種者(高齢者)に動いていただくことなく、接種する医師に動いていただく方式とする」ということですが、これは「逆転の発想」だと思いました。そして国が示す会場設営イメージに対して、調布市での会場設営イメージという図解を見て、国から県、県から市、市から町村へと指示・命令が下りてくるという上意下達に異を唱えた勇気ある対応だと感心しました。


 仕事においても、上司からの指示をその目的を考えることなく前例踏襲で行いがちです。その方が楽なのです。しかしそれでは進歩がありません。突飛なアイデア、奇想天外な発想が進歩につながります。


   当社では5月から「ビジョン2024」策定プロジェクトが動き出しました。昨日2回目のプロジェクト会議にちょっと顔を出したら新規事業について話し合っていましたが、逆転の発想、奇想天外な発想、あっと驚くような発想で新規事業を考えてほしいと思いました。7月7日の中間発表会でどんな新規事業が発表されるか、今から楽しみです。